専業農家だったこともあり、仕事の手伝いもしてもらい、女性であるということで夜食作りもしてもらいました。家に居る時間が長かったのですが、Aにとっては大切な時間で、必要な時間だったのだと思っています。
人はさまざまです。生きるスピードもさまざまです。その人にあった生き方で、その人のペースで生きられたら、それは最良かと思います。人の温かさに触れたり、悩んだり、悲しんだり、後押ししてもらったり、そんな中で少しずつ自信がついていったら、この先強く前に進めるのではと思っております。
「はるにれ」での体験は、Aに着実に自信を付けさせてもらったと思います。人との交流を苦手としていたので、たどたどしい姿ではあったでしょうが、Aなりに精一杯動いていたようです。少しずつホールに出ているとも聞いていました。
途中から、通う意味があるのかと悩み始め、その頃からAの中で就労してみたいという前向きな気持ちが芽生えていたと思われます。そんな中、スタッフさんが声をかけてくださり、短期のアルバイトに繋げていただき、すぐ動き出しましたが、自分に合っていないと仕事をしてみて気付いたようです。そして今の仕事にも繋いでいただき、「無理、店員なんて無理」と言い始めてしまいました。
職場の様子を聞いて、私は、Aに相応しい仕事場の様な気がして勧めました。そして、Aが悩んだ末出した答えは、「やってみようかな」でした。挑戦してみようと思った彼女に、少し感動してしまいました。Aが動き出したいと思っているタイミングに、どんどん関わってくださったことに、本当に感謝しています。
サポステで、Aはいろんな経験をし、いろんな方々と出会い、一歩一歩前に進めていけたのだと思っております。これからも、Aのことをよろしくお願い致します。
その後、何をしたらいいのか?何が自分に合うのか分からないと言い続けての数年。
〝もう家にいるのも飽きた〟ハローワークに行っての帰り〝お母さん、私、自分の力だけではどうにもならないよ!!サポステにつれて行って!!〟と決心してくれたのです。サポステではすぐに対応して下さいました。
心配をよそに〝大丈夫!!時間をかけてゆっくり行きましょう〟と言ってもらい、肩の力が抜けました。
それからと言うもの、面談での会話の内容や、ボランティア活動の時の同世代の子の話や、スタッフの話など自分から笑いながら聞かせてくれました。何より驚いたのは一週間の民間でのアルバイトです。
初日はつきそってくれましたが、その後はひとり。途中で泣き出して連絡がくるものと思い、早めに駐車場で待機、、、それが半日ずつではあるにしても最終日までやりとげました。アルバイト先での暖かい方々にめぐまれ、アルバイト料の袋を見て〝うわぁーうれしい!!〟と言って笑った声の張りを忘れません。
そして時間の経過と共に、サポステのスタッフ、同じ様な仲間と少しずつ、少しずつ距離を縮める事で会話が出来る様になりました。今では週に数日ではあるものの、就労先で頑張っています。
時には嫌な事をこの様に言われたと愚痴をこぼしますが、人の観察もし、ミーティングでは意見も言える様になった様です。あの時、一歩踏み出して良かった。親の力だけではどうにも出来ない、本人の力もどのくらいだかわからない。サポステのスタッフの方々の〝大丈夫〟のその手を借りて、今を生きる事ができている。
途中、体調を崩す等の理由で一時的に利用を停止した時期もありましたが、そういった際にはスタッフの方からご連絡いただき、支援いただくことで継続することができました。
その後、セミナーや職場見学、職場体験などに参加することで徐々に自信をつけ、就労に繋げることができました。就労後も定期的に面談を行っていただき、仕事の近況を聞いていただいたり、相談に乗っていただいたりと、とても感謝しております。
人生の99.9%は壁にぶつかるかもしれない。でも、残りの0.1%こそ、その壁を超えるチャンス。その勇気が、未来に繋がる希望だと思います。
最初は自分が思っていたことや悩みなどを聞いていただき、客観的に分析していただきました。それから仕事のための履歴書の書き方や、面接の仕方を教わりました。
紹介されたジョブトレーニングでは、顔合わせの時もスタッフの方にも一緒に行っていただけたのでとても安心しました。仕事が終わった後も電話をいただき、いつもサポートしていただけるので心強く、安心して次の日も続けることができました。
不安ながらも一歩一歩前に進むことができ、とても感謝しています。
スタッフの方にも親身になって相談にのっていただいたり、セミナーなどを通じて自分のペースで就労に向けて頑張れたり、レベルアップしていけると思います。
行動することが大切だと学べた場所です。